水イボ

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水イボについて

水イボについて

水イボは、医学的には「伝染性軟属腫」と呼ばれるウイルス性の皮膚感染症です。小さな半球状のできものが特徴で、幼児から学童期の子供に多く、特にプール利用の多い夏場に発生頻度が高くなります。

一般的なイボ(尋常性疣贅)とは原因となるウイルスが異なり、伝染性軟属腫ウイルスの感染によって発症します。皮膚の接触で感染が広がるため、保育園や幼稚園などの集団生活の場での感染にも注意が必要です。

水イボの原因

水イボの直接的な原因は、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)の感染です。皮膚同士の直接接触が主な感染経路で、特にプールなど素肌同士での接触機会が多い環境では感染リスクが高まります。

皮膚のバリア機能が未熟な子供は感染しやすく、アトピー性皮膚炎などで肌が弱っている場合はさらにリスクが高まります。

※大人での発症例はまれですが、まったくないわけではありません

水イボの主な症状

水イボの表面は滑らかで光沢があり、中心部にへこみが見られるのが特徴です。色は肌に近い色や白色で、内部には白い物質が詰まっています。。

通常は痛みやかゆみを伴いませんが、炎症を起こすと赤くなりかゆみが出ることもあります。一度に数個から数十個まで出現することがあり、主に体幹や四肢、首などに見られます。かいたり触ったりすることで中身が漏れ、他の部位に広がることもありますので、気になっても過度に触れないようにしましょう。

水イボとイボの違い

水イボ

  • 表面は滑らかで光沢を帯びている
  • まれにかゆみを伴うことがある
  • 数個から数十個ができることもある

イボ(尋常性疣贅)

  • 表面がざらざらしている
  • 肌に近い色や少し白っぽい色
  • 痛み・かゆみはほとんどない
  • 数が増えたり、大きくなったりすることがある

水イボの治療

摘除(水イボとり)

積極的な治療としては、特殊なピンセットを使用した摘除(水イボとり)があります。局所麻酔は必要ありませんが、若干の痛みを伴うことがありますので、当院では必要に応じて麻酔テープを使用し、痛みを最小限に抑えるようにしています。

水イボの数にもよりますが、基本的には短時間で処置を終えることができます。

感染予防

感染拡大を防ぐための生活上の注意も重要です。症状がある際には、公衆浴場やプールなどでの他の子供との素肌の接触を避けるようにしてください。

気になって触ってしまうお子さんも多いと思いますが、潰れた水イボから周辺の皮膚への感染拡大が起こります。できるだけ触らないように注意してください。