ほくろ・イボ

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ほくろ・イボについて

ほくろ

ほくろほくろは、メラニン色素を産生する細胞(メラノサイト)が局所的に増殖することで形成される色素性の腫瘤です。先天的なものと後天的なものがあり、年齢とともに数が増えたり、大きさが変化したりすることがあります。

大多数のほくろは良性ですが、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)という悪性腫瘍(皮膚がん)が混じっている可能性もあります。形や色が不規則なほくろや、徐々にほくろが大きくなる場合は、一度診察を受けることをおすすめします。

イボ

イボ(疣贅:ゆうぜい)には、ウイルス感染によって生じるものと、加齢などによって生じる非ウイルス性のものがあります。ウイルス性イボの多くはヒトパピローマウイルス(HPV)への感染により発症し、接触により他の部位や他者への感染を広げる可能性があります。体が免疫を獲得すれば自然治癒しますが、それまでには数年単位の時間がかかることが多いので、見た目や症状が気になる場合には、早めの治療をおすすめします。

一方、非ウイルス性イボの代表的なものは軟性線維腫(アクロコルドン)で、首やわきの下などによく見られます。良性の腫瘤ですが、衣服との摩擦による不快感や、美容上の問題から除去を希望される方も多くいらっしゃいます。

ほくろ・イボの原因

ほくろ

ほくろの形成には、遺伝的要因が大きく関与しています。また、紫外線への暴露や、妊娠などによるホルモンバランスの変化、加齢に伴うメラニン色素の増加なども、発生や増大の要因となります。

イボ

イボの発生原因は種類によって異なります。ウイルス性イボは、文字どおりウイルスの感染により発症し、皮膚に傷があったり、免疫力が低下していたりすると感染リスクが高まります。代表的なウイルスはHPVですが、伝染性軟属腫ウイルスというまったく別のウイルスが原因となることがあり、この場合を「水イボ」と呼んで区別しています。

一方の非ウイルス性イボは、加齢や紫外線、皮膚の慢性的な摩擦などが原因となります。

ほくろ・イボの治療

レーザー治療

炭酸ガスレーザーを用いて病変部を選択的に蒸散する方法です。周囲の皮膚へのダメージを抑えつつ治療できるのが特徴で、特に小さな病変に効果的です。治療後の傷跡も比較的目立ちにくくなります。

※美容目的の場合は、自費診療となります。

外科的切除

メスを使用して病変部を完全に切除する方法です。病変部が大きく(1cmを超える場合など)、他の方法での切除が難しい場合に検討します。

なお、悪性が疑われるほくろの場合は、必要に応じて病理検査を行い、的確な診断と治療を行います。

冷凍凝固療法

液体窒素で病変部を瞬間的に凍結する治療方法です。特にウイルス性イボに対して効果的で、複数の病変を同時に治療できます。

当院では液体窒素スプレーを使用する方法を実施しています。多少の痛みを伴いますが、痛みは軽く、適応の範囲も広いため小さなお子さんの治療にもおすすめです。

なお、治療後の患部には水ぶくれやかさぶたが形成されますが、自然に脱落するので無理に剥がさないようにしてください。