帯状疱疹

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帯状疱疹について

帯状疱疹について

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる皮膚疾患です。このウイルスは、子供の頃に感染する水痘(水ぼうそう)の原因となるものと同じで、初期感染後も体内の神経節に潜伏し続けます。

ウイルスが潜伏していても、長期間は無症状です。しかし、加齢などによって免疫力が低下したときにウイルスが再活性化することで帯状疱疹を発症し、体の片側に帯状に広がる発疹や水疱が特徴的な症状として現れます。多くの場合、皮膚症状が出現する数日前から痛みを伴うことが多く、早期の適切な治療が重要となります。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹は、体内に潜伏している水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。ウイルスの再活性化を引き起こす要因としては、主に以下が挙げられます。

  • 加齢による免疫力の低下
  • 過度なストレスや疲労
  • 睡眠不足や不規則な生活
  • 過労や精神的ストレス
  • 基礎疾患の影響 など

帯状疱疹の主な症状

帯状疱疹で特徴的な症状は、体の神経に沿って帯状に広がる発疹や水疱です。皮膚症状は体の片側に生じるのが特徴で、症状の進行に伴い、強いかゆみや痛み、灼熱感を伴うこともあります。また、全身症状として発熱や倦怠感を伴うこともあります。

症状の程度には個人差があり、軽度で済む場合もあれば、激しい痛みのために日常生活に支障をきたす場合もあります。皮疹が治癒した後も痛みが持続することがあるため(帯状疱疹後神経痛)、治癒後の経過にも注意が必要です。

帯状疱疹の後遺症

帯状疱疹の皮疹が治癒した後も、数か月以上にわたって痛みが持続することがあります(PHN:帯状疱疹後神経痛)。痛みの性質は患者さんによって様々で、持続的な灼熱感や刺すような痛み、軽い接触でも強い痛みを感じるなどの症状が現れます。

特に高齢の方や重症の帯状疱疹を発症された方に多く見られ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。帯状疱疹後神経痛を予防するためにも、帯状疱疹の早期発見・早期治療が重要です。

また、帯状疱疹の症状は顔面、特に目や耳に広がることもあります。こうなると顔面神経麻痺や視力低下、難聴、耳鳴りなどの症状を残すため注意が必要です。

帯状疱疹の治療

薬物療法

治療は、ウイルスの増殖抑制と痛みの緩和を目的として行います。早期に適切な治療を開始することで、症状の軽減や帯状疱疹後神経痛への進行を防ぐことができます。基本的な治療は、抗ウイルス薬の投与による薬物療法で、体内でのウイルス増殖を抑えて症状の進行を防ぎます。

痛みの緩和(鎮痛剤、神経ブロック注射)

帯状疱疹による痛みの緩和のためには、適切な鎮痛剤を用います。我慢してしまうとかえって症状が悪化してしまうこともありますので、疑われる症状が見られる場合は、早めに当院へご相談ください。

なお、痛みが強い場合には、専門的な痛み管理が必要となることもあります。その場合は神経ブロック注射などの治療が行えるペインクリニックを適宜ご紹介いたします。

帯状疱疹のワクチン接種

帯状疱疹のワクチン接種

帯状疱疹は、事前のワクチン接種によってある程度の予防効果が期待できます。加齢とともに発症率が上がるので、特に50代以上の方は積極的な接種をおすすめいたします。

当院でもワクチン接種が可能ですので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

※ワクチンのご用意の都合がございますので、あらかじめのご予約をお願いいたします