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ニキビについて

ニキビは、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と言われます。主に顔や背中などの目立つ部位に発生し、見た目の悩みとなるだけでなく、化膿して痛みや不快感を伴うこともあります。
ありふれた肌トラブルですが、れっきとした皮膚疾患の1つです。繰り返し発生する場合は、医療機関での適切な治療が重要です。保険診療の対象となることもありますので、症状が気になる方やニキビ跡を残したくない方は、お早めに松原市・河内天美駅のおおはし皮フ科・形成外科クリニックへご相談ください。
ニキビの原因
ニキビの直接の原因は、アクネ菌という細菌の過剰な増殖です。アクネ菌は皮膚常在菌の1つで、普段は肌トラブルの原因となる細菌の繁殖を抑えているのですが、これが過剰になると炎症(赤ニキビ)を引き起こすのです。
アクネ菌は酸素のない場所を好む菌(通性嫌気性菌)で、皮脂を養分として増殖します。そのため、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌が起きた肌はアクネ菌が繁殖しやすく、目立つ赤ニキビが生じやすい環境になります。
毛穴の詰まりや過剰な皮脂分泌を生じさせる原因は多岐にわたりますが、主なものとしては以下が挙げられます。
- 不適切なスキンケア
- メイクの落とし残し
- 過度な洗顔
- 不衛生な環境
- 不規則な生活
- 栄養バランスの偏り
- 睡眠不足
- ストレス など
ニキビの種類と症状
白ニキビ
皮脂と古い角質が毛穴の中で混ざり合い、詰まった状態を指します。表面が閉じているため白く見える小さな突起として確認でき、この段階ではまだ炎症を起こしていません。ニキビの初期段階と言える状態で、早期発見・早期治療が望まれます。
黒ニキビ
毛穴に詰まった皮脂や角質が空気に触れて酸化した状態です。毛穴の開口部が開いているため、中身が黒く変色して見えます。この段階でも炎症は起きていませんが、適切な治療を行わないと、後述する赤ニキビに進行する可能性があります。
なお、白ニキビや黒ニキビのようなニキビの初期段階のことを「面ぽう(コメド)」と言います。
赤ニキビ
毛穴に詰まった皮脂や角質を栄養としてアクネ菌が増殖し、炎症が発生した状態です。赤く腫れて、触ると痛みを感じます。適切な治療を行わないと、症状が悪化したり跡が残ったりする可能性があるため、早めの治療をおすすめします。
黄ニキビ
炎症がさらに進行し、患部に膿が溜まった状態です。黄白色の膿点を伴う赤い腫れとして確認できます。自己処置で潰してしまうと症状が悪化したり、傷跡が残ったりする可能性が高くなりますので、気になるかと思いますができるだけ触れないようにしてください。
ニキビの治療
薬物療法
治療では、症状の程度や原因に応じて適切な方法を選択します。外用薬による治療では、抗生物質や過酸化ベンゾイルなどを使用し、炎症の抑制や毛穴の正常化をはかります。中等度以上の症状では内服薬による治療も検討し、抗生物質や漢方薬を用いて炎症を抑えることで、症状の改善を目指します。
スキンケア・生活習慣の見直し

ニキビの再発を防ぐため、薬物療法とあわせてスキンケアや生活習慣の見直しを行います。ニキビの原因菌であるアクネ菌は皮膚常在菌であるため、完全に除去することはできません。むしろ健康な肌の維持に欠かせない菌なので、アクネ菌を除去するのではなく、「過剰な増殖を防ぐ」ことが、ニキビケアの基本的な方針となります。